書籍名:《増補改訂版2020》本好きのためのAmazon Kindle 読書術

《増補改訂版2020》本好きのためのAmazon Kindle 読書術

著者:和田 稔

定価:528円(税込)

Outline書籍の概要

*本書は、2017年5月に発売した『《新版2017》本好きのためのAmazon Kindle 読書術』の増補改訂版2020です。

「読書が好き」という人にお聞きします。

紙の本じゃないと読書した気にならない、電子書籍はいまいちハードルが高い、Kindleをいまひとつ活用しきれていない、と思っている本好きはいませんか? 本書を読めば、電子書籍に感じる不安を1ミリも残さずスッキリします。

今さら人に聞けない電子書籍のあれこれやKindleの基礎知識から、隙間時間を使った読書法、読んだ後のアウトプット術までを著者が惜しみなく披露します。

Kindle Paperwhiteを愛用し、電子書籍勉強会を開催する著者の和田さんは、実質、これで読書量が2倍になりました。

3日で1冊。多読だけでは終わらず、出会った情報をしっかり自分のモノにし、記憶と記録を有効活用しています。 Amazon Kindleを活用して確実に読み進められる新・読書習慣術を身につけませんか。 2014年・2015年・2017版『本好きのためのAmazon Kindle 読書術』は、発売以降多くの方にダウンロードしていただき、累計1万部を突破しました。

今回の改定では、2017年末に日本で発売された「Amazon Echo」に音声アシスタント「Alexa」が搭載され、Kindleの音声読み上げが便利になったことなど、2017年版から内容をアップデートしました。 明日からあなたの生活に本が手放せなくなるはず。

さあ、本を携帯して外に出よう!


著者コメント

本書は読書をしたいけれど時間がない、電子書籍に興味はあるけれど今一つ使いこなしきれていないという方に向けて書きました。
私自身、学生のころまでは読書が好きで特にエッセイなどをよく読んでいました。ですが、社会人になり仕事をするようになってからは、仕事で読む必要のある書籍以外は全く読まなくなっていたのです。

この状況を変えてくれたのが電子書籍です。

現在、年間100~150冊程度の本を読んでいます。その中には、電子書籍で読んでいるものもあれば、紙の書籍で読んでいるものもありますが、本の内容によって、また自分を取り巻く状況によって最適な媒体を選択して無理なく読書を楽しんでいます。なにより私の生活の中に読書という習慣を取り戻すことができたのは電子書籍の影響が大きいので、本書では、電子書籍ならではの様々な機能を活かして読書を生活にどう取り込んでいくかをまとめました

書籍は他者の人生を疑似体験できるもっともコストパフォーマンスの高い媒体だと考えています。自分だけでは処理しきれない困難に直面したときに、自分の周りに相談できる人がいつもいるとはかぎりません。

自分の経験の外にある知識を得るためにもっとも手軽な方法が読書なのです。本ならば、1冊1000円前後で購入することができます。私自身、読書をするなかで新しい視点に出会い、救われた経験が何度もあります。

もちろん近年はインターネットを検索すれば大抵の情報は探せる時代になりました。それで事足りる場面もあるでしょう。ですが、この情報が氾濫している時代に敢えて有料で提供されている電子書籍だからこそ、作り手側もインターネットだけでは手に入りにくい情報や知恵を提供しています。また検索すれば出てくるとはいえ、散在している情報をまとめた形で編集し、読者に読みやすいものを提供してくれています。この時代に有料で活字の情報が提供されるということは、それだけ価値があるということなのです。

そうは言いつつも、現代人は忙しいものです。仕事のこと、家庭のこと、その他優先したいプライベートなことを含めると読書にさける時間は決して多くはないはずです。

Amazonが2012年から本格的に日本でのサービス提供をはじめたKindleは、スマートフォンやタブレットなど様々な端末で利用でき、隙間時間を有効に利用して読書をするのに最適です。

端末の選び方、基本的な使い方は本書の第1部で解説していきます。またKindleにはAmazonのクラウドサービスという側面があります。あまり知られていませんが、単なる電子書籍サービスを越えた様々な便利な機能があります。この部分については第2章で書いています。

そして第3章では、Kindleと組み合わせて利用すると便利な様々なアプリやツール類、その活用法についてまとめています。読書をするだけではもったいないので、読書記録を手軽に取る方法やソーシャルメディア上で本の情報をシェアする方法など、読書をより楽しく実りあるものにするちょっとした工夫を紹介しています。

第4章はKindleをスマートフォンの音声読み上げ機能を利用することにより、オーディオブックのように使用する方法・その具体的な活用法について書いています。近年、iPhoneのSiriのようにスマートフォンの操作に音声を利用することが一般的になってきました。そして、そしてそれらの機能がよりKindleに新しい可能性を提供してくれています。

更に第2部では、多読で得た情報をKindleで整理する方法を紹介しています。

本書を通じて、読んで頂いた皆さんの読書ライフがより豊かになれば幸いです。

Contents目次

2020版改訂にあたって

-第1部- 電子書籍による多読のすすめ
はじめに

第1章 Kindleと電子書籍の基礎知識

  • 1-1 端末はどれがいい? 意外と知らない端末の選び方
  • 〈コラム〉意外とわからない!? iPhoneからKindleを購入する方法
  • 1-2 どうやって本を見つけるか
  • 1-3 Kindleの普及で広がる電子書籍マーケット
  • 1-4 Prime ReadingとKindle Unlimitedの登場

第2章 KindleはAmazonのクラウドサービスだ!

  • 2-1 Kindleなら蔵書管理もサクサクできる
  • 2-2 ハイライト機能で手軽にアウトプット
  • 2-3 お得な情報を逃さない! セールの活用法
  • 〈コラム〉買っているのは「本を使用する権利」

第3章 ソーシャルメディア時代のアウトプット読書術

  • 3-1 忙しくても読める。隙間時間で読書
  • 〈コラム〉読書を習慣化する6つの方法
  • 3-2 読んだだけでは終わらせない。アウトプット活用法
  • 〈コラム〉メディアマーカーを活用してKindle情報を獲得する
  • 〈コラム〉どこの読書系サービスを利用するか
  • 3-3 Kindle読んだ本の書評をブログにアウトプットするコツ

第4章 Kindleをオーディオブックとして活用する

  • 4-1 端末の設定方法
  • 4-2 Amazonのオーディオブックサービス「Audible」
  • 4-3 音声の活用シーン
  • 4-4 Amazon EchoはKindleの読み上げに最適!
  • 4-5 Fire HDタブレットでも音声で操作ができる

-第2部- 多読で得た情報をKindleで整理する方法

第1章 「Kindle for PC/Mac」の登場で変わる読書のスタイル

  • 1-1 デスクトップ環境でKindle本を読むための2つのツール
  • 1-2 Kindleと情報処理の仕組みを考える

第2章 読書環境の使い分けでインプットとアウトプットの質を高める

  • 2-1「Kindle for PC/Mac」で快適な学習環境を構築する
  • 2-2 Kindleのハイライト編集をサクサク行う
  • 2-3 Evernote Webクリッパーで参考資料を作成する
  • 〈コラム〉本のハイライトやスクリーンショットはどこまで利用して良いのか
  • 2-4 Kindleで理想の情報処理ワークフローを構築する
  • 〈コラム〉InstapaperからKindleへWeb記事を送信する方法

第3章 その他のドキュメントもKindleに送信する

おわりに Kindleは読書の概念を変えようとしている

付録:Kindleだから読めたと感じた本

著者プロフィール

和田 稔(わだ・みのる)

累計16000部突破の電子書籍『本好きのためのAmazonKindle読書術』著者。ブロガー/ITエンジニア。ブログ「モンハコ〜問題の8割はコミュニケーション」では、"すべての真ん中にコミュニケーション"をテーマに、Kindle、本、WordPress、写真/カメラに関する情報を中心に発信中。東京と山梨のWordPressMeetUpオーガナイザーを務める。