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書籍名:コムアセット革命――コミュニケーションを事業成長へ
Outline書籍の概要
コミュニケーションは「消費」ではない。「資産」だ。
日々交わされる顧客との対話、メール、チャット、電話。これらを単なる「消耗品」として扱っていないでしょうか。多くの企業が、問い合わせ対応やクレーム処理をその場で完結すればよい「タスク」と見なしていますが、この認識こそが大きな機会損失を生んでいます。
株式会社インゲージは、顧客とのコミュニケーションを「コムアセット(コミュニケーションとアセットの造語)」という新しい概念で捉え、企業と顧客の関係性を根本から変革する道を提示します。
インゲージが開発・提供する、メール、電話、チャット、LINEなど多様なチャネルからの顧客対応を一元管理できるクラウドサービス「Re:lation(リレーション)」は、この「コムアセット」の思想を具現化するプラットフォームです。このサービスを通して、対応漏れ、二重返信、属人化といった課題を解消し、顧客との信頼関係構築を支援しています。
現代において、商品の品質や価格だけでの差別化はもはや困難です。顧客は「話が通じるか」「自分のことを覚えてくれているか」といったコミュニケーション体験に価値を感じ、それが企業のブランドイメージを形成します。本書では、「コムアセット」を具現化するプラットフォームの紹介とともに、コミュニケーションを資産として活用し、事業成長につなげる組織文化への変革を提唱しています。
Contents目次
はじめに
第1章 なぜ今「コミュニケーション」が企業の命運を分けるのか
1-1 顧客接点の変遷
1-2コミュニケーションを通じて良質な顧客体験を提供する必要性
第2章 コムアセットという発想
2-1 コムアセットという新しい概念の提
2-2 コムアセットが拓く、LTV最大化とブランド形成の未来
2-3 コムアセットを具現化するプラットフォーム「Re:lation」
2-4 なぜ「カスタマージャーニー」「VoC」「CX」の概念では不十分なのか
2-5 コミュニケーションを資産に
2-6 断片化したコミュニケーションデータを集約する重要性
2-7 「過去のコミュニケーション」を資産化して事業成長へ
第3章 コムアセットが変える仕事のあり方
3-1 部門を超えた顧客中心の組織づくり
3-2 さまざまな職種におけるコムアセット活用事例
3-3 コムアセットを軸とした人材育成と組織学習
第4章 コムアセット活用によるこれからのビジネス
4-1 顧客中心経営の起点としての「顧客の声」
4-2 全社的カスタマーサクセスの設計
4-3 KPIと意思決定モデルの変革
4-4 対話が生む組織連携とマネジメント進化
おわりに ――コムアセット革命の本質