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書籍名:生産性の本質は「感じ方」にあった
Outline書籍の概要
なぜ「創造性のないアイデアしか生まれない」のか?
現在の学校教育では論理的思考が鍛えられますが、VUCA時代とも呼ばれる今、本当に必要なのは創造性。 創造性を紐解くと、そこには私たちの「知覚」が大きく関係しています。
その知覚を変革することができれば、創造性だけでなく、自己肯定感や人間関係にも良い影響があるのです。
著者が映像制作手法をもとに独自に生み出した「認知開発®手法」は、幅広い方々の一助となるはずです。
「考え方ではなく感じ方を変える」
本書は、私たちの感じ方の正体である「知覚」の領域に着目し、物事の本質を見抜く力を高めるトレーニングを行う、認知開発®︎手法の入門書です。
著者・榎田竜路は、メディアプロデューサーとしてこれまで多くの映画や映像の制作に携わってきました。一万人以上の様々な人たちに取材を重ねる中で、私たちの新しい価値を生み出す力が減少したために、日本の生産性が低下したのではないかと思い至りました。
著者は、中国の映画界に多数の優秀な人材を輩出してきた北京電影学院の客員教授に就任したことをきっかけに、映画制作の研究を始めました。その経験を踏まえて開発した映像制作手法を用いて、私たちの知覚を開発していく=それまで認知できなかったことを認知できるようになるプロセスを、本書で解説します。
私たち一人ひとりが物事の本質を見抜き、新しい価値を生み出せる体質に変化することで、自己肯定感や人間関係に嬉しい変化が起こります。行政や教育の現場、社員研修の場面等で数多く取り入れられてきた認知開発®︎手法を、これからの時代に向けた新感覚の人材育成手法としてさらに広めるため、著者が初めて書き下ろしました。
●人間関係に悩む人
●自己肯定感が低く自分の能力を発揮しきれない人
●子育てに悩む親
●教育のあり方に悩む教師
●地域の可能性を価値に変えられない行政関係者
●経営戦略を打ち立てられない経営者
●定年後の人生を持て余しているシニア世代
このような悩める方々を救う一冊になれば幸いです。
12月9日(金)発売です。
Contents目次
はじめに
第1章 知覚とは何か
■生産性の低さは効率向上だけでは解決できない
■創造性を阻んでいるものは何か?
■関係性の質が創造性の質を左右する
■自己肯定感は「高い・低い」で論じても意味がない
■知覚を変えることができなければ、感覚を変えることはできない
■直感の癖を変えることで、ヒューリスティックをアップデイトする
■知覚というブラックボックスを開く三つの要素
第2章 認知開発®︎手法の二本柱
■知覚を開発するための方法は無数にある
■武芸百般
■文武両道
■認知開発®︎手法は知覚を開発するための技術
■身体教育で自己肯定感の質を向上させる
■映像言語教育で創造性と関係性の質を向上させる
第3章 映像言語教育を編み出したきっかけ
■北京電影学院の客員教授に
■天才の授業
第4章 映像言語教育による認知開発®︎① −感じ方を変える−
■キャラクター分析
■「考え方」を変えようとしていないか
■「感じ方」にアプローチする方法
■感覚発動傾向を変える
第5章 映像言語教育による認知開発®︎② −未来を空想させる−
■価値とは何か
■営業では共感を引き出す
■価値の三様態
■空想誘導
■タイムラインは無数にある
■一発必中を狙わない
第6章 映像言語教育による認知開発®︎③ −四つのプロセスによる実践−
■コミュニケーション力は伝達力だけではない
■取材①−現在−
■取材②−過去−
■取材③−未来−
■整理
■編集・伝達
第7章 認知開発®︎手法の成果
■売りを前面に押し出すより問い合わせを増やす
■相互認知容易性の低い集団はパフォーマンスも低い
あとがき