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書籍名:資本主義再考
Outline書籍の概要
新型コロナウィルスが急速に拡大し、世界経済は一時停止の状況に追い込まれました。
日本も古くはオイルショック、バブル崩壊、リーマンショックといくつかの経済危機を経験してきましたが、今回のショックは、これまで以上に深刻な影響をもたらすものと考えられています。
ただ、一時的な混乱が起きても、時代のトレンドは基本的に変わりません。ひとつは失われた20年とも呼ばれる平成期を経て、すっかり色あせ凋落してしまった日本経済。令和になっても”稼ぐ力”が復調する気配はありません。
そして、もうひとつは資本主義の強化です。リーマンショックの後、金融により過ぎた面に見直しがありましたが、いまや米中が資本主義経済社会で対立しています。
このコロナショックの後にも、生きるためには稼ぐ必要があり、稼がなければ市場から淘汰されるという資本主義の厳しい現実が待ち構えています。
幸い、資本主義の本質的なルールは何も変わっていません。「良い商品」をつくり、「良いお客」とつき合い、「良い社員」と一緒に仕事をする。そしてこれを徹底する以外に、厳しい時代を生き残る術はありません。
本書は、昭和、平成、令和と時代をまたぎ数多の企業をみてきた伝説の税理士・会計士が、コロナショック後の資本主義社会を生き抜くために、儲けを出しにくい時代の企業経営戦略の礎となる心得をまとめたものです。
経営現場で奮闘する多忙な経営者の方々が拾い読みできるように読みやすくまとめました。
Contents目次
はじめに
第1部 令和を生きる新時代の経営 前沢永壽
- まえがき
- 第1章「利益」ではなく「儲け」を出せ
- 第2章すべては月次決算から始まる
- 第3章経営者は「合理的かつ人間らしく」
- 第4章想いを社員に伝え続ける
- 第5章100年続く企業にするために
第2部 公式メールマガジン 経営の哲学 前沢寿博
- 第1章 社長
・最高責任者のあり方
・会社は継続的に儲けを出し続けなければならない
・かくあるべきだというのは自分だけの考えであることを知るべき
・納税をするという「覚悟」とは
・見切り千両
・幼稚園の遠足
・継続とは
・情熱をレベルアップすれば運命が変わる
・類は友を呼ぶ
・自らの想いを社員に伝え続ける
・経営者の持つべきグリット力
・経済は資本主義の考え方で動いている
- 第2章 会社
・事業活動の本質
・本業にこだわる馬鹿、本業を離れる馬鹿
・売上3億、7億、17億、30億、70億の法則
・「儲け」とは何か、利益と何が違うのか
・会社がゼニを貯めるには、税金を支払うしかない
・ますます厳しくなる金融機関からの融資
・「人材不足」が解消されれば儲けが増えるか
・儲けるための 〝働き方改革〟
・10年20年闘える武器を持つ
・拡大基調
・いかにして儲けを得るか?
・効果のための効率化
・良い商品であることを理解してもらう
- 第3章 営業・販売
・適正な仕事に対しては適正な報酬をいただく
・変化を恐れない者が儲け続ける
・サービス業の難しさ
・出口までを考えて、儲かるのか?
・値上げ恐怖症
・相手が求め、満足する〝良い商品〟を!
・適正価格での販売に必要なこと
- 第4章 経営の数字
・自己資本重視の経営
・限界利益の伸びをともなわない人件費の伸びは
・絶対に避けなければならない
・全ては正確な月次から始まる
・どうやって一人あたりの生産性を上げるのか
・赤字は悪と思え
・相手から見た信頼性をつくるということ
- 第5章 事業承継
・事業承継とは ①
・事業承継とは ②
・100年企業をつくる難しさ
・事業承継とは「どう儲けるか?」を先へつなぐことである
・銭金は人間の本音がからむ
・会社の未来像を増やす
- 第6章 人と組織
・継続することの重要さ
・黒字の積上げ
・「儲ける」という信念の共有
・人を育てる難しさ
・約束・ルールを守る
- 第7章 税理士の役割
・我々は経済界で生きている。したがって経営者の考え方をするべき
・人の考えは百人百様、千人千様。
・損得勘定にとらわれすぎてはならない
・過去会計でなく未来会計に目を向ける
・心は行動となり、行動は習癖を生む。習癖は品性をつくり、品性は運命を決する
・岡目八目
・税務会計の領域は経営者か考えるべき全体の5%にも満たない
・合理的かつ人間らしく
・儲けへのアプローチ
・金の出る節税ではなく、金の出ない節税を!
・正確な月次決算を行なう
・記帳代行にこだわる税理士、儲けに切り込む税理士
・自分よがりの仕事
・経営会議で伝えたいこと
本書を創刊するにあたり