書籍名:シェアハウスという環境が教えてくれること―「結婚して家族をつくる」だけじゃない新しい人生のモデル
Outline書籍の概要
シェアハウスを運営する社会学者が描く、結婚・家族関係を超えた「新しい人生のモデル」とは?
SNSやマッチングアプリが「出会いのきっかけ」として当然のように使われる社会。今までの生活では巡り会えなかったような出会いがある一方で、「出会い候補者」の中から抜きん出るためのステータスを作ることや、候補者の中から自分に適した人物のステータスを見抜くことに精神を使い、多くの人が疲弊しているようにも感じる。
これらの行き着く先は、「自分にとってメリットが大きいかどうか」だけで人間関係を考え、付き合う人を選別していくという生き方かもしれない。
著者はこの現状を「人間関係が自由市場に近づいている」と表現する。
だが、私たちは本当に「自由市場」のなかで勝ち残りたいのだろうか。 本心はそうではないという人も多いはずだ。 そういう人たちのための、新しい関係のあり方が必要なのではないか。 社会学者であり、長年、京都でシェアハウスを実際に運営してきた著者は、新たな生き方の解をシェアハウスという空間に求める。 一般的にはシェアハウスというと「コミュニケーション能力が高く、他人と積極的につながりたい人」が住む場所、というイメージが強いかもしれない。 だが、著者が見出したシェアハウスの定義はかなり違う。そこで営まれる関係性には「人生の中間地点」「避難場所」「試行錯誤の場」としての役割があるというのだが……。 人間関係において「こうあるべき」という理想像に苦しめられているすべての人に届けたい。 シェアハウスは、あなたを救う一つのカギかもしれない。
「次世代の教科書」編集部/妄想講義シリーズ 第11巻
「面白くて役に立つ本を次世代へ」をコンセプトに、まだ世の中であまり知られていないけれど、面白くて重要な気づきを与えてくれる内容に光を当てる「次世代の教科書」編集部の新シリーズ。
今回は「妄想」をテーマに、明るい未来を作るための「考える力」を習慣にする講義シリーズです。「賃労働」「不妊治療」「SNS時代のコミュニケーション」「エアコンのない生活」など、テーマは多様で今もっとも新鮮でリアルな価値観やテーマを学ぶことができます。多様な執筆人が「妄想」を語り、読者に新しい未来の可能性を与えます。
オムニバス単行本
正解がない時代を楽しく生きるために、「考える力」を習慣にできる! 24人の[次世代の]識者が明るい未来の描き方と作り方を語る講義集。
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