書籍名:過去30 年の日本の「あまりにもダメなところ」が、今後の時代の人類の希望となる。

過去30 年の日本の「あまりにもダメなところ」が、今後の時代の人類の希望となる。

著者:倉本圭造

定価:500円(税込)

Outline書籍の概要

 本作は、経営コンサルタントと思想家という異色の二つの肩書きを持つ倉本圭造氏の寄稿文だ。

しかし、彼によると経営コンサルタントと思想家にはさほど大きな違いはないという。経営コンサルタントであれば目の前の小さな課題を改善して、企業の売り上げの向上に寄与する。一方思想家は社会や国家、ひいては人間という大きな枠組みの課題を取り扱い、改善するからだ。

 彼の文章はなるほどビジネスライクで、「で、実際んとこ何が問題なんだっけ?どうすれば解決できるんだっけ?」という視線を常に忘れていない。昨今の「日本オワコン論」や裏返しの「日本スゴイ論」の党派性による事なく、常に課題を見つけ解決しようとしている。 本作でもその特徴が顕著だ。タイトルは少しキャッチーだ「過去30 年の日本の『あまりにもダメなところ』が、今後の時代の人類の希望となる。」、しかしこの「あまりにもダメなところ」には鉤括弧が付いている事を忘れてはならない。 本作を読めば、悲観論に沈んで満足せず、逆に現実離れした楽観論に逃げず、今一度私たちが何をしなければいけないのか、見つめ直す機会になるだろう。

次世代の教科書」編集部/妄想講義シリーズ 第5巻

「面白くて役に立つ本を次世代へ」をコンセプトに、まだ世の中であまり知られていないけれど、面白くて重要な気づきを与えてくれる内容に光を当てる「次世代の教科書」編集部の新シリーズ。

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著者プロフィール

倉本圭造(くらもと・けいぞう)

1978年神戸市生まれ。京都大学経済学部卒業。外資系コンサルティング会社のマッキンゼーにおいて国内大企業や日本政府、欧米の多国籍企業等のプロジェクトに従事する中で、「グローバリズム的な経営のあり方」と「日本社会の現実」との大きな矛盾に直面し、両者を相乗効果的関係に持ち込む『新しい経済思想』の必要性を痛感。その探求のため、いわゆる「ブラック企業」や肉体労働現場、カルト宗教団体やホストクラブにまで潜入して働くという「社会の上から下まで全部見るフィールドワーク」を実行したのち、船井総研を経て独立。地方の中小企業のコンサルティングで『10年で150万円平均給与を上げる』などの成果を出す一方、老若男女の多様な生き方の個人に対して文通を通じた「人生について一緒に考える」仕事もしている。著書に『日本人のための議論と対話の教科書(ワニブックスプラス新書)』、『みんなで豊かになる社会はどうすれば実現するのか?(アマゾンKDP)』など多数。