書籍名:素面のコミュニケーション原論

素面のコミュニケーション原論

著者:南島興

定価:500円(税込)

Outline書籍の概要

 学芸員・南島興の活動は幅広い。そのなかでも一風変わっているのが「ツイッター上でタイミングの合うひとに呼びかけ、直接会って話す」というものだ。そしてこの大原則として課しているのが、誰とでも会うこと。初対面だろうと、面識があろうと、興味関心が近かろうと離れていようと、とにかく条件を問わず会うこと。 そして、南島はこの活動を「インターネットで、より良いコミュニケーション空間を作り出す営み」であると考えている。これはいったい、どういうことなのか。 まず、多くの人はインターネットから去ろうとしつつある。正確には、開かれたインターネットから。誰とでもつながり、誰とでも会うようなコミュニケーション空間をインターネットに求める人はもはや少数派で、多くのひとは小さく閉鎖的になっている。けれども、今のインターネットには本当に、そのような希望がないのだろうか?

  南島は「まだ、インターネットにはコミュニケーション空間としての可能性があるはずだ」と信じている。そして、このような空間をさらに拡張し、増やしていくことができるはずだという「妄想」に憑りつかれているのだという。これまでの活動を振り返り、その「妄想」にいかなる可能性があるかを考えてみよう。

次世代の教科書」編集部/妄想講義シリーズ 第2巻

「面白くて役に立つ本を次世代へ」をコンセプトに、まだ世の中であまり知られていないけれど、面白くて重要な気づきを与えてくれる内容に光を当てる「次世代の教科書」編集部の新シリーズ。

今回は「妄想」をテーマに、明るい未来を作るための「考える力」を習慣にする講義シリーズです。「賃労働」「不妊治療」「SNS時代のコミュニケーション」「エアコンのない生活」など、テーマは多様で今もっとも新鮮でリアルな価値観やテーマを学ぶことができます。多様な執筆人が「妄想」を語り、読者に新しい未来の可能性を与えます。

オムニバス単行本

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著者プロフィール

南島興(みなみしま・こう)

横浜美術館学芸員。1994年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(西洋美術史)。全国の常設展をレビューするプロジェクト「これぽーと」運営。時評番組「みなみしまの芸術時評」主宰。旅行誌を擬態する批評誌『LOCUST』編集部。『坂口恭平の心学校』(晶文社、2023)刊行。